3月は駐在員の入れ替えの時期にあたり、退去シーズンの真っ最中です。

物件から退去する際に、補修費やクリーニング料が請求される場合がありますが、物件種別(コンドミニアム、アパート、サービスアパート)やお部屋の状態によって、その金額は様々。

どの程度の費用を想定しておけば良いのか?
また、どのようなケースでどの程度の修繕費が請求されるのか?

今回は、実際にあった実例をいくつか挙げてご紹介します。

 

 

物件種別による補修費の違い

まずは補修費についての基礎知識ということで、物件種別ごとの違いを見ていきましょう。

 

サービスアパートの場合

メイドさんが常にお部屋の状態をチェックし、不具合があればその都度対処しているため、退去時に補修費が請求されることはほとんどありません
主に、備品の有無のみがチェックされます。(特にハンガーや食器などは間違って引越荷物にパッキングしてしまいがちなので、注意しましょう)

 

アパートの場合

アパートの場合、備品の有無はもちろん、ダメージの有無について細かいチェックが入ります

弊社の場合、アパートを選ばれるお客様のほとんどはご家族連れですが、修繕費が発生する場合、請求額は1万バーツほどに収まっていることが大半です。
よく見受けられるのは、床の傷、そして冷蔵庫や電子レンジ内のプラスチック器具の破損です。
またアパートによっては、特に瑕疵がなくとも、退去時にどのお部屋も一律で定額のクリーニング料をチャージする物件もあります。

 

コンドミニアムの場合

コンドミニアムの場合、オーナーさん次第で、請求額がまったく異なります。
優しいオーナーさんもいれば、重箱の隅をつつくようなダメージチェックをして高額な補修費を請求しようと考えるオーナーさんも中にはいます。

また、退去時に外部のクリーニング業者やメイドさんを入れるため、どれだけ綺麗に使っていても、リーニング料がかかることが一般的です(1Bedroomで3,000バーツ、2Bedroomで5,000バーツほどが平均的相場

また、コンドミニアムにおいては、ベッドシーツを付けてくれる物件の場合、退去時にその交換費用を請求するオーナーさんも少なくありません。
通常は3,000〜5,000バーツほどですが、なかには1万バーツもするような高級ベッドシーツを付けてくれるオーナーさんもおり、その場合は注意が必要です。

 

【補足知識】お部屋の「通常使用」によるダメージについて

賃貸契約書には、修繕費の請求について、「normal wear and tear excepted」と書かれています。これは「通常の使用による摩損・摩耗はダメージとはみなさない(=修繕費の請求対象から除く)」という意味です。

しかし、この「通常使用」について、貸し手と借り手の間に捉え方の違いが生まれ、退去時に問題になることが多々あります。特にコンドミニアムの場合、オーナーさんによっては、交渉が難しいケースもあります。

 

補修費についての基礎知識は以上です。
それでは「補修費まるごとハウマッチ?」と題し、どのようなダメージで
いくら請求されたのか、8つの実例をご紹介しましょう!

 

 

①壁のダメージ

wall

壁に何かをこすったような汚れがあるため、塗装費用を請求されました。
さて、いくらだったでしょう?

 

  • 答え:3,000バーツ

 

知識と対策

塗り壁の場合、汚れている箇所だけではなく面の塗装が必要なため、汚れの割には補修費が高くなってしまいます。
壁紙の場合も同じく面で請求されます。壁紙代が高かったり、在庫が無く全面張り替えが必要な場合は高額請求が来る可能性があります。
小さいお子様が遊ぶお部屋は塗り壁のお部屋にしていただいたほうが良いでしょう。

 

 

②床の傷

floor

床にポツポツと細かく、深めのキズがあるため、修繕費が請求されました。
さて、いくらだったでしょう?

 

  • 答え:10,000バーツ

 

知識と予防対策

床の補修費・クリーニング料は、傷の状態によって様々です。この写真の場合、傷が深くその部分の木材を交換する必要があり、高額請求となってしまいました。

他にも変色や水によるダメージの場合、高額になりやすいです。 擦り傷のみの場合、一度表面を削り、コーティングしなおすため、コーティング料のみ請求されることがあります。

お子様が遊ぶお部屋には柔らかいシートを敷いていただいたり、家具を引きずったりしないようにしましょう。

 

 

③ダイニングチェアの汚れ

chair

食べ物の汚れや染みが付いており、通常の拭き取りでは落ちないため、一脚ずつクリーニング料が請求されました。
さて、いくらだったでしょう?

 

  • 答え:600バーツ/脚

 

知識と予防対策

生地が布の場合、どうしても汚れが付きやすいので、こまめに掃除をすることをおすすめします。

物件よってはクリーニングではなく交換となるケースもあり、その場合は高額なチャージ料がかかります。
また、椅子の脚を引きずることで床が傷付き、床の補修費を請求されることも多いです。

この場合は、脚に靴下のようなものをかぶせることで傷を防ぐことができます。

 

 

④カーテンのダメージ

curtain

お子様が油性マジックで書いてしまい、クリーニングのチャージが取られました。
さて、いくらだったでしょう?

 

  • 答え:1,000B/箇所

 

知識と予防対策

カーテンで補修費を請求されるケースが多いのは、お子様による落書きです。

もし何かの間違いでカーテンを破ってしまった場合にはクリーニングではなく交換となり、高額になる可能性があります。

同じ商品の在庫が無い場合は、カーテン一式のセット料金を請求される場合もあり、金額もばかになりません。

 

 

⑤キッチン台の損傷

%e3%82%ad%e3%83%83%e3%83%81%e3%83%b3%e5%8f%b0%e3%83%80%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%82%b8

キッチン台がかなり傷んでおり、丸ごとの交換となりました。
請求額はさていくらだったでしょう?

  • 答え:8,000バーツ

 

知識と予防対策

黒いキッチン台が白く色が抜けている状態となります。 黒いキッチン台の場合、濡れた状態で長い時間放置してしまうと、白く変色してしまいます。

このタイプのキッチン台はコンドミニアムに多く、注意が必要です。 こまめに水を拭き取るか、直接水が付かないようキッチンシートを敷くとよいでしょう。

 

 

⑥コンロの汚れ

stove

コンロの汚れがひどく、クリーニングでは綺麗にならなかったため、交換費用が請求されました。
さて、いくらだったでしょう?

 

  • 答え:5,000バーツ

 

知識と予防対策

料理をする度に汚れが積み重なり、通常のクリーニングでは落ちなくなってしまいます。
フラットなタイプの電気コンロの場合は汚れだけでなく、傷も付きやすく、補修または交換費用を請求されることが多々あります。

少し面倒かもしれませんが、毎回こまめに汚れを拭き取るよう心がけてください。

 

 

⑦冷蔵庫内プラスチック器具の破損

ref

冷蔵庫内のプラスチックトレーが割れているため、交換費用が請求されました。
さて、いくらだったでしょう?

 

  • 答え:700バーツ

 

知識と予防対策

冷蔵庫内のトレーや仕切りは割れやすく、多くのお客様が交換費用を請求されています。一個あたり500~1,000バーツが一般的な金額です。

重い物を入れたり、たくさん物を詰め込み過ぎないように注意しましょう。

 

 

⑧マットレスの汚れ

%e3%83%9e%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%81%ae%e3%82%b7%e3%83%9f
マットレスに染みができており、クリーニング料が請求されました。
さて、いくらだったでしょう

 

  • 答え:1,200バーツ

 

知識と予防対策

マットレスの汚れで多いのは、何かをこぼした跡、もしくは汗染みとなります。
汗染みは長年蓄積された染みですので、なかなかクリーニングでは落ちません。
汚れがひどい場合は交換となり、その場合、1つ7,000バーツほどの交換費用がかかります。
マットレスの上にベッドパットを敷くと寝心地もよくなり、おねしょ等のシミも防ぐことができます。

 

 


 

以上、「補修費まるごとハウマッチ?」をお届けしました。

意外と補修費・クリーニング料がかかるのだなと、思われた方が多いのではないでしょうか。

 

退去時に嫌な思いをしないためにも、普段からお部屋や備品を綺麗にお使いいただくことをおすすめします。